猫を飼いたいという人は急増していますが、猫を里親に出したいという人もたくさんいます。野良猫の子猫を保護した経験がある人も多くいますが、家では事情があって飼えないという人もいます。どのようにして里親を探すのかを解説していきます。
子猫を保護したら
外で子猫を保護した場合は、まずどうしたらいいのでしょうか。詳しく解説していきたいと思います。
1.動物病院に連れていく
猫を保護したらまずは病院で検査をしてもらうようにしましょう。ノミやダニを駆除する必要があります。家ですでに猫を飼っている場合は伝染してしまうこともあるのです。また、放置していると皮膚病になることもあります。
赤ちゃん猫の場合は体温調節ができていないため、温めてあげるようにしましょう。
2.脱水症状に注意
保護した猫は脱水症状になっていることがあります。小さな猫は乾きやすいため、必要に応じて水分を与えるようにします。
2−1.猫用ミルクをあげる
赤ちゃん猫はお腹をすかせていることが多いです。猫用のミルクを人肌に温めて飲ませてあげましょう。気をつけることは、必ず、猫用のミルクを与えてください。
牛乳は、ラクトースという成分が含まれていて、猫はラクトースを分解する成分を十分に持っていません。そのため牛乳を消化することができず、下痢や嘔吐、発疹などの症状が出てしまう場合があります。
2−2.ウンチやおしっこをさせてあげる
赤ちゃん猫は、排泄を自分ですることができません。通常は、お母さん猫がペロペロ舐めて排泄をうながしてあげて、ウンチやおしっこをします。お母さん猫がいない場合、人間が、ティッシュなどを濡らして優しく排泄を促してあげます。
里親の探し方は?
獣医さんに診てもらって健康にも問題がなければ里親を探しましょう。
口コミで、自分の友達や周りの人で猫を欲しがっている人はいないかどうかを聞いてみると、早い場合もあります。知人などがまたほかの人に聞いてもらえることもあるので、写真を送ってみるのがよいでしょう。
1.ポスターを作って里親を探す
写真や性別、色、月齢などの特徴などをつけたポスターを作ります。
写真を貼ってもらえる場所は、自分の足で回らなくてはなりません。キャットカフェなどのお店や動物病院などに、ポスターをはってくれるかを聞きましょう。ポスターを見た人から情報が回って、欲しがる人も出てくる可能性があります。
2.インターネットで里親を探す
インターネットでは多数の里親募集のサイトが存在しています。地域情報のサイトなどでも、たくさんの人に見てもらえます。あまり多くに掲載してしまうと管理が大変なのでいくつか決めて、掲載してもらいましょう。
3.里親の条件を作る
ただ猫が好きで欲しがっているという理由だけで譲るわけにはいきません。責任をもって飼ってもらえるように条件をつけるようにしましょう。
3−1.家族の状況
猫を欲しがっている方の家族は猫が好きであるかどうか、反対している人はいないかを確認します。嫌いな人が面倒をみることがないようにしてあげましょう。
3−2.家の中で飼育できるか
外で飼うようなことはなく室内で飼うことができるのかが重要です。外に出すことで病気になってしまうこともあります。
また、賃貸の場合はペット可であるかを確認します。ペット禁止のところで隠して飼うような環境はNGになります。
3−3.猫アレルギーはないかどうか
自分、または、一緒に住む家族に猫アレルギーはないかを確認します。もしも、猫アレルギーがひどくなると、猫をまた手放すようなことになりかねないためです。
3−4.猫に愛情があるか
同居の家族が猫に愛情があるのかどうかも重要です。愛情を受けて育ててもらうことで、猫も幸せになれます。
3−5.一人暮らしや高齢者、カップルではないことを確認
一人暮らしの場合は、猫が寂しい思いをします。高齢者は、何かあったときに猫の面倒を見られる人がいません。カップルの場合は、トラブルがある可能性があるので預けられないことがあります。
猫を預けた後のことも考えて、より良い環境で生活できるように考えてあげましょう。
里親になる側のメリットとデメリット
里親になる側の方も、メリットとデメリットをよく考えてから、猫をもらうようにした方がいいです。もらってきた後に、こんなはずじゃなかった……と後悔しないためにも、デメリットも理解してからもらうようにしましょう。
里親になるメリット
ペットショップのように高額な金額を払うようなことはありません。基本的にかかる費用は、ワクチン、去勢・避妊代など生活に必要なものだけになります。ゼロではないことを頭に入れておきましょう。
保護されていた猫は、人に慣れるまでしつけもされていることも多いので、苦労がなくなります。また譲ってもらう相手の人に相談ができるというのもメリットです。
そして、一番のメリットはやはり、癒されるということです。愛嬌のあるポーズをしたり、甘えて膝の上に乗ってきたり、可愛さ満点です。
里親になるデメリット
家族の状況や住居についても詳しく聞かれる場合が多いので、里親になるための厳しい条件がクリアできないこともあります。命を託すことなので里親に出すほうも猫のことを一番に考えています。
自分の家になかなかなじまない場合もあります。野良猫だった場合は特に、ご飯を食べてくれなかったり、近寄ってきてくれない場合もあります。時間をかけて根気よく家族になっていきましょう。
また、子猫の場合は、いたずら盛りですので、網戸やカーテンを登ったり、壁紙で爪を研いだり、家を荒らす場合があります。キャットタワーを買ってあげたり、爪をこまめに切ってあげたりして対処しましょう。
家族や先住犬、先住猫との相性を見るために、里親と決まる前にお試しで預かることができます。家族やほかにペットがいる場合は、相性がよいかをまず試してみましょう。合わないような場合は、残念ですが返すこともできます。
まとめ
猫の里親の探し方について解説しました。里親なら誰でもいいわけではありません。命を預けるということなので、しっかり面倒を見てもらえる人でなくてはなりません。家族の状況などもしっかりと確認しておく必要があります。
メリット、デメリットも考え、猫を飼ったがどんな風か、一度頭の中でシュミレーションしてから、猫を迎え入れてあげましょう。
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