【猫の病気】猫の低血糖症ってどんな病気?|症状|原因|対処法

低血糖症とは、血糖値が正常範囲以下にまで下がった状態のことをいいます。これは、人間の話でもありがちな話ですが、実は、猫や犬の場合でも起こります。

血液中の「血糖値(グルコース濃度)」は、脳の視床下部、膵臓、肝臓、副腎など、体内の複数の器官によって一定に保たれていますが、このうちどれか一つに致命的な欠陥が生じると、濃度調整機能が破綻し、低血糖を招いてしまいます。

また、たとえ血糖値をコントロールする能力が正常でも、グルコースの元になる食事の量が少なかったり、グルコースを消費する運動量が多い場合も低血糖症を発症することがあります。

猫が低血糖症を起こした場合、主に次のような症状が出ます。

目次

猫の低血糖症の症状

猫が低血糖症になった場合、次のような症状が出ます。

  • ぐったりとして元気がない
  • ぼーっとしている
  • 痙攣を起こす
  • 下半身が動かなくなる
  • 意識を失う
  • 失明(数日〜恒久的)

また、重度の低血糖になると「ふらふら歩く」「失禁」「嘔吐」「下痢」「頻脈」「低体温」などの症状も出てきます。

猫が低血糖になる原因

猫が低血糖症になる原因は、次のようなものがあります。

病気起因のもの
  • インスリン過剰摂取
    糖尿病治療中によく起こります。
  • インスリノーマ
    膵臓の腫瘍で、ほとんどが悪性です。
  • アジソン病
    副腎皮質ホルモンが不足する病気です。
  • 悪性腫瘍
    一部の悪性腫瘍では、インスリン様の液性因子を分泌することにより低血糖を引き起こします。
  • 敗血症
    感染症により重篤な全身性反応が起こることです。
  • 肝不全
後天的なもの
  • 栄養不足
  • 重度の飢餓
  • 若年性の低血糖
  • 激しい運動
  • キシリトール中毒
  • エタノール中毒

主に病気などで起こりますが、「しばらくごはんが食べれなかった」、「動き回り過ぎた」、猫には毒の「キシリトールを食べ過ぎた」などの原因もあります。

低血糖になる原因:子猫の場合

生後3ヶ月までの子猫が低血糖症を発症した場合、体の冷え、空腹、内臓障害による栄養吸収の悪化などが原因だといわれています。

生後間もない子猫は足りないグルコースを補う力が弱いため、たった6時間から12時間の絶食でも低血糖症を引き起こす可能性があるので、要注意です。

低血糖になる原因:成猫の場合

1歳以上の成猫が低血糖症を発症した場合、空腹、興奮、過度の運動が原因であることが多いです。

低血糖になる原因:老猫の場合

7歳以降の老猫が低血糖症を発症した場合、膵臓の腫瘍、糖尿病、不整脈、胃下垂、肝不全、肝臓癌などが挙げられます。

これらの疾患が直接の原因となっている場合と、疾患の治療の副作用により低血糖症になっている場合があると考えられます

低血糖になる原因:糖尿病の猫の場合

糖尿病疾患を持っていて、インスリン注射を行なっている猫が低血糖症を発症する場合は、ほとんどが注射するインスリン量の間違いによるものだといわれています。

インスリンは血液中の糖分を細胞内に誘導してくれるのですが、過剰に摂取すると血糖が不足してしまい低血糖症を引き起こすのです。

低血糖症になってしまったら

低血糖症は命に関わる緊急事態のため、なるべく早く動物病院に連れて行ってください。先に挙げたような症状が認められる際は様子を見るのは危険です。

また獣医師の元へ連れていく前に、自宅でできる処置もあります。

  • 子猫の場合はブドウ糖液、成猫の場合は消化吸収されやすい食事を与える
  • 意識を失っている場合は頬の内側にガムシロップを少量塗り、獣医師の元へ連れていく
  • 膵臓腫瘍や肝臓の障害など、なんらかの疾患を抱えている上で低血糖症の症状が出た場合は速やかに獣医師の元へ連れていってください

重度の低血糖症が長時間続いた場合、脳に障害が起こる可能性があるので、早めの対処が必須です。

病院での処置

低血糖症で病院に連れて行った場合、病院内ではすぐに血糖値の確認を行い静脈からブドウ糖を投与します。血糖値の最低ラインを90mg/dL程度に維持し、嘔吐がなければ食事を開始します。子猫や糖尿病以外の病気が疑われる場合はこの時点から、原因を探していきます。

「血液検査」「レントゲン検査」「エコー検査」「ホルモン検査(ACTH刺激試験)」などを行います。

低血糖はとても危険な状態です。機能性低血糖が疑われる場合や、糖尿病治療中など、低血糖になる原因がある程度予測がつく場合は、早めにグルコースを投与して安定化させます。糖尿病の場合は、インスリンの量が多いことが予測されるため、血糖値曲線を作り直す必要があります。

原因がはっきりしない際は、腫瘍を疑います。特にβ細胞腫瘍の場合は緩徐に血糖値を上げなければ危険であり、症状が落ち着き次第、画像検査などで精査し適切な治療を行わなければなりません。

低血糖症の予防

また低血糖症を防ぐための予防法は、以下のとおりです。

  • 子猫の場合は常に暖かくして、授乳、食事の回数を増やす
  • 成猫の場合は、空腹時に運動をさせない
  • 糖尿病の治療でインスリンを投与している場合は、投与量には細心の注意を払う

などのことに注意して、猫の低血糖症を予防しましょう。

まとめ

猫も人間と同じように、いろんな病気にかかります。糖尿病でなくても、栄養不足や運動のしすぎで猫も低血糖症になる場合があります。

なるべく、お腹をすかせないように食べ物を与え、万が一、低血糖症になってしまった場合は、速やかに動物病院に連れて行ってください。

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